グローブトロッターとは

グローブトロッターの魅力

創業当時からのマシン

熱しながら人力で折り曲げられるヴァルカンファイバー

ヴァルカンファイバーのベンディング(折り曲げ)にはベンーと呼ばれる機械を使う。具体的には、機械下部のガス管(昔は石炭式だった)に点火し、ベンダーに挟んだヴァルカンファイバーを摂氏200度の熱ににさらしながら、なんと手で曲げていくのである。

創業以来変わらぬこの工法、じつは想像する以上に高度で熟練した技術を要するため、追随する他社はなく、グローブトロッターでもベンディング職人は3名(うち2名は見習)のみといいます。ちなみに、このベンダーは創業時に独自に開発された物それゆえ交換用パーツもオリジナルで作られています

キー

昔ながらの製法で作られるチェイニーの錠前を手技で取付け

重要なサブマテリアルである錠前付き留め金具も手仕事で取り付けられます。

グローブトロッターは創業以来一貫して英チェイニー社(120年以上の歴史を誇るキー専門メーカー)の製品を採用してきました。同社の味わいある真鍮製の横引き式錠前ほどグローブトロッターのハンドメイド感にバランスよくマッチする錠前はないからだ。

内装

張りムラが出ないよう、1個ずつ丁寧に行うクロスの手張り作業

ブッククロス(紙を裏張りしたコットン。本の装丁などに使われる)を機械に通して糊付け後、それを象牙のヘラを使って手で内張りする。

とくに柄入りの裏地が採用されたシリーズや別注では絵柄の向きが不統一になったり、ピンストのライン合わせに格闘したりと予想外の苦労も。また、マッキントッシュの生地を傭ったときには糊が定着せず四苦八苦したということ。

堅牢性

機械では不可能な、組立て作業での微調整が耐久性をより高めている

エイジングが楽しめるのも耐久性あってのこと。ヴァルカンファイバーしかり、コーナーのプロテクターしかり……。

例えば、衝撃による破損や摩耗を防ぐための開口部のメタルフレームも同様です。これはハンマーとフレンチハンマーを使い、経験や勘を頼りに微調整を加えつつ、手作業で取り付けられるのですが、非常に難しい技術を要するため、同社でもこれをこなすことができるのは3名(うち1名は見習)しかいないのです。

ヴァルカンファイバー

手間暇を費やし、ようやく出来上がる軽量&超頑強な特殊紙素材

特殊加工を施した普通紙を重ね合わせた状態で塩化亜鉛液に浸し、水洗い。これを十数回繰り返すことで適切な厚みにした後、コーティングを施して乾燥。

最後に着色し、ようやくヴァルカンファイバーは完成する。ちなみに近年、改良が施されたことで、以前のような「いい味」には色落ちしにくいのですが、衣類などへの着色はなくなりました。

熟練職人

グローブトロッターの品質は被らの卓越技で支えられています

全工程を手掛けられる熟練職人は3名にすぎず、他は専門の職人と見習。製作担当の総勢はわずか14名。例えばハンドルの担当はカッティング1名、ステッチング2名のみ。